迂闊徒然更新日記
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10/14/15:46 退院と初回化学療法先日、最初の抗がん剤治療と薬を入れるポート手術を終えて、退院しました。 治療はまず化学療法で胸の癌細胞を小さくした上で、乳腺を全て切除し、放射線治療・化学療法・ホルモン療法を行うという流れです。 ですので、まずは化学療法(俗に言う抗がん剤治療)を8回受けることになります。だからといってすぐにできるというわけではなく、私の場合は腕の血管が細いようで、鎖骨の下辺りにポートというものを取り付ける手術が必要となり、今回の入院となりました。 ポートは直接太い血管にカテーテルを入れて、点滴をするためのものです。 お医者さん曰く、ポートの方が液漏れもなく、血管痛も軽減されるので良い、とのことでしたし、私自身、腕よりも点滴は楽で助かりました。 医療用のテープにかぶれてしまうというのも、今回の発見でしたね。 今まで長時間つけたことがなかったので気づかなかったのですが、肌が弱いこともあってテープにかぶれてしまい、マジで痒かったです。 初回の抗がん剤治療で不測の事態が起こらないかどうか確認する面もあって、入院は三泊四日。今まで入院も手術もしたことがない私には、まさに初体験。 入院は想像以上に眠れなくて困りました。 物音も気になるし、普段から部屋を暗くして眠る癖がついていることもあって、常夜灯がついているだけで眠りが浅くなってしまいました。 どうも変に神経質なところがあって、時計の音(カチコチという秒針の音)がするだけで、気になって眠れなくなってしまうのです。ですので、目覚まし時計は秒針の音がしないタイプのものを使用しています。 点滴をした後は一時間に一回くらいの勢いでトイレ(小)に行きたくなる上に、周囲の音や常夜灯が気になるしで、入院の大変さを妙なところで実感しました。 四人部屋でしたが、コロナ禍でお互いに話すこともなければ殆ど顔を合わせることもないという、隣に誰が居るのか分からない都会のマンション状態。 そういったことが気になる方ではないので、別にどうということもなかったのですが、とにかく眠れないのが辛かったですね。 早く退院したいと、三日目の晩は心底思っていました(笑)。 約半年間の抗がん剤治療が順調にいけば、次は切除手術が控えていますし、手術後の入院期間が長くなることを思うと、かなりうんざりした気分になります。 入院中に衝撃的だったのは、朝食に二日連続でレーズンパンが出たことです。 どうも昔からレーズンが苦手で、なるべく食べないで済むように避けて通っています。頑張れば食べられないこともないんですが、できれば食べたくない代表的な乾物です。 り〇ろーおじさんのチーズケーキや、有名な北海道土産のバターサンドの中に入っているレーズンに対して、常に恨みがましい目を向けてしまいます。 他に食べるものもないですし、残すのも勿体ないので食べましたが、非常に行儀が悪いと自覚しつつも、大粒のレーズンはほじくって残してしまいました(苦笑)。 入院前に母上から、佃煮とふりかけは絶対に持って行けと言われ、何でやろうと思いながらも持って行ったんですが、実際に出てきた病院食を食べて納得でした。 確かに、佃煮とかふりかけがないとごはんが半分近く余ってしまう。 食事制限がないからこそできることとはいえ、本当に母上の忠告は有難かったですね。いつも旅行に持って行くインスタントの抹茶オレやティーパック紅茶も鞄に入れた方が良い、との忠告にも従っておいて良かったです。 食事に何も制限がなければ、次はカップスープも持って行こうと思います。 入院中は本もですがswitchも役立ちました。全然進められなかったピカブイが中々いい感じに進行しましたよ。 初回化学治療を受けたこともあって、しばらく仕事を休んで自宅療養中です。 当初はすぐにでも仕事復帰することを望んでいた私に、お医者さんはかなりの難色を示し、退院後は母上にも「ちゃんと休みなさい!」と叱られてしまいました。 以下、私と担当のお医者さんとのおおまかな遣り取り。 私「すぐにでも仕事に戻りたいんですが」 医「駄目です。最低でも3週間は休んで様子をみて、行けそうだと判断してからにして下さい」 私「最近は抗がん剤治療を受けながら仕事をされる人もいるそうですし…」 医「勿論いらっしゃいます。でも、とにかく3週間は身体の状態を見て下さい。会社に提出する診断書も書きます」 私「はあ」 医「いいですね、お仕事は休んで下さい。くれぐれも無理はなさらないように。散歩くらいなら外出されても構いませんから」 私「分かりました」 医「次の化学療法の後も、状態次第では休んで下さい。よろしいですね、無理は禁物ですよ」 女性のお医者さんで、口調はもっと柔らかくて優しかったのですが、断固としてそこは譲らないという姿勢でした。無茶をするなと幾度となく釘を刺され、看護師さんもちょっと苦笑い。そんなに無理しそうに見えたんでしょうか。 母上曰く、私は結構な仕事人間らしいです。 私の主張としては「いやいや、そんなことはないぞ!」です。 なるべく手を抜いて楽にしたいと思っていますし、その為の効率化を測ったり、後輩の指導もします。残業もしたくない、出世なんぞせずに下っ端のぐうたら生活がいい。 仕事をするのは、生活と遊びや趣味のためにお金が必要だからであって、仕事第一ではありません。だって、お金がないと治療費だって払えないやあらしまへんか。 今回の入院では治療費の高さにも驚かされました。 何と、請求書の金額は軽く20万超!高額医療費の申請せんとあかんやつやん! 事前に聞いていたので会社の健康保険組合に書類の提出はしていたものの、まだ証明書が届いていなかったので一旦は預り金での手打ちとなりましたが、化学療法の高額さに肝が冷えました。 保険適用でこの値段ですから、適用外だと何百万とかかるのも頷けます。 昔サラリーマンは高額医療申請が認められていなかったそうで、使用できるようになっていて良かったと心底思いましたね。 こんな金額をおよそ毎月、数年以上も払い続ける上に、手術費用もかかるとなると、会社員にしろ誰しもお金を工面するのも大変になるに違いありません。癌の死亡率が昔高かったのは、医療の発展云々だけでなく、患者の懐事情というのも関わっていたんやないかと感じます。 請求書の金額を見た瞬間、脳裏に過ったのは「うわお!昔買ったパパラチアサファイア(加熱)より高いやんけ。タンザナイト、ベニトアイト、コーンフラワーブルーサファイアよりも高いで。グランディディエライトも、もう一個買えるやがな。ピジョンブラッドのルビーかルベライトもええけど。いや、待て、ニコンの新作カメラもこれくらいやなかったか!?」でした。 比較対象が宝石とカメラになってしまった自分に、苦笑を禁じ得ません。 宝石にまるで詳しくありませんが、キラキラした宝石が好きな私は、たまにアホ丸出しで「宝石購入してしまう病」を発症してしまう困った面があります。 勿論自分のお給料の範囲内で、とんでもない高額商品に手を出したりはしませんが。 カメラはきちんと計画的に考えて買うようにしているんですけど、宝石は案外衝動買いしてしまうところがあります。さすがに治療中は控えますけど。 化学療法ってマジで高額です。 高額医療費制度の活用は必須ですね、ありがたや。 今は自宅療養中なのですが、お医者さんの言うことはやはり聞いておくべきだな、と実感しております。 化学療法後、確かに体調が優れません。 免疫力を上げるためにも、ちょっとした散歩はした方がいいみたいなので、一日最低一回、30分~1時間の散歩には出かけるようにしています。 体調の悪さのピークは療法後4日目くらい。倦怠感と悪心、関節痛(に近いもの)があって、なるべく動きたくないと思いました。それでもポケGOがてら散歩には行きましたけど。 例えるなら、インフルエンザの倦怠感と悪心、関節痛に近い感じですね。指や足の関節、それから昔ねん挫した左足首とかにも痛みがありました。 倦怠感は常にあって、吐き気も時々、関節痛はたまにという感じです。 5日、6日と徐々に楽になっていくのですが、朝起きるのがしんどいです。普段は目覚めてすぐに動けるのに、無理くり動かさないと起きられない。 今の化学療法はまだマシらしく、約3ヶ月後に予定される別の薬はもっと副作用が強くなるらしいので、仕事の休みについても考える必要がありそうです。 会社の健康診断や、人間ドックは癌の発見には役に立たないものだというのが、私の実感です。昨年も人間ドックでマンモグラフィーはしましたが、異常なしでしたし、腫瘍マーカー検査も異常なし。 乳癌がいきなり一気に進行したとは考えにくいので、人間ドックの結果を信用し過ぎるのは良くないと思います。 何かおかしいと思ったら、お医者さんに直接相談してみるのが一番手っ取り早いかと。 自治体の無料がん検診とかにも行ってみるのもいいと思います。 今後の状態はまたブログにて報告します。 次回更新できそうであれば、7DAYS、Land&Sea+USJ、百華仙帝のいずれかの予定です。PixivにてオリジナルBLとヒカ碁のTreasureシリーズ、7DAYSを連載中です。 拍手ボタン ↓ PR
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