迂闊徒然更新日記
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04/03/18:04 桜よりも早く姫が逝ってしまいました。3/31、午前2:06頃です。享年14歳8ヶ月。 幾度か咳き込み、足を痙攣させたかと思ったら、もう息をしていませんでした。 まさかこんなにも突然に別れが来るとは思いもよらず、最初は信じられませんでした。でも、あの子の胸の音も聞こえず、息をして上下するお腹の動きもないことで、逝ってしまったのだと徐々に理解し始めました。 分かってくると、自然と涙が止まらず、遺骸をひたすら撫でて泣くことしかできませんでした。結果的に、家族に知らせるのに一時間以上もかかってしまいました。 3/31の朝までそのままずっと傍で添い寝を続け、翌朝硬くなり始めた姫の身体を移し、最期の姿を写真に収めてから仕事に行きました。 本音では休みたかったのですが、年度末の決算日でもあってそうもいきません。 変わりに4/1に強引に休みを貰って、姫の遺体を市に預けました。 正直、市の対応は物凄く気に食わなかったので、ペット葬儀の業者に頼んだ方が良かったかもしれないと後悔しましたけれども、引き渡してからでは後の祭りです。 遺髪を取っておきましたし、我が家のペットを埋めている私有地に埋めました。 姫の余命が分かった時から、私はあの子の爪が生え変わった時などに爪や毛を貰っておいたので、それを遺品として取っておくつもりでいましたし、市に預ける時には新しい首輪に付け替えて、これまで着けていた首輪も保管しておきました。 ですので、遺品という面ではそれなりに納得はしています。 生きている間に写真もできる限り撮ったつもりでいますが、もっともっと色んな表情を撮りたかったと、今更のように思えてなりません。 前回のブログで書いていました通り、一時期は姫の状態がかなりマシになっていました。しかし、3/27の夜から徘徊行動が突然再開し、28日の明け方頃に吐いた様子を見て、悪化したと実感せざるを得ませんでした。 26日の朝は眼が見えていないにも関わらず、私が眼を放した隙に霙が降る中勝手に外に出て行き、姿が見えなくて慌てて呼んでいたら平然と庭から帰って来て、どや顔をして見上げてきたというのに・・・・・・。 ですので、26日、27日夕刻までは安定した容態を保っていました。 27日の夜に徘徊行動が始まったことで再びおむつを履かせて、28日の明け方に吐いてから前回と同じようにぐったりしていたので、午前休をとって姫を病院に連れて行きました。前回に打った薬がまだ効いている中、一時的にマシになった状態からの徘徊行動などの症状から、病気が更に進行したというお医者さんの見解で、治療法もこれまでと変更になりました。 二日に一度、ステロイドを打つパルスという治療法にして、効果があるかどうかを見極める形になり、取り敢えず一週間姫の様子をみるということになりました。 家に帰るとすぐに、徘徊行動で余計な体力を使わせない為の用意をしました。 徘徊行動が再開した時のことを考え、猫用トイレ箱を購入しておいたので、そこににゃんこ達お気に入りのビーズクッションを入れてにゃんこ用フリースをかけ、トイレシートを上に載せてから姫を中に入れてあげました。 狭い場所だと安心して、姫は徘徊せずに大人しく寝ているのです。外に出られないように入り口をベッドにつけておいたら、中から出ずじっとしています。 この時点ではまだ姫は食事を少しはしてくれていたのですが、翌日の29日は水は飲むけれどもごはんはあまり食べなくなりました。どうやら食べにくいようで、30日になると、水すらもちゃんと飲めない様子になりました。 癌が脳に転移して痴呆のような症状が出てくると、食事や水にも興味を持たずにとらなくなってしまうことも多いのですが、姫の場合は食欲はあるけれども上手く食べたり飲んだりできないという感じです。 想像すると物凄く可哀想で、これだけでも涙が出ました。 3/30は仕事から帰ってくると、二回目のステロイド注射と水分と栄養補給の点滴をして貰い、食事中も姫を抱いてずっと一緒に過ごしていました。姫は暴れたりせず、抱っこをしていると大人しくしていて、むしろしがみついて離れようとしないくらいです。 一人にしておかないといけない時は箱に入れておき、夜寝る時は容態が急変しても分かるように布団で一緒に寝ました。 昔から姫は甘えっこで、私が寝ると冬の寒い夜は勿論、夏場ですらも脇に潜り込んでよく一緒に眠っていましたし、寝る時一緒なのは安心なのかくっついてきました。 そして、3/31の深夜、姫は私のすぐ隣で息を引き取りました。 3/30に病院に連れて行った時は、まだ体重もそんなに減っていませんでしたし、体力もまだ十分にある状態でした。けれど、あの子の身体は相当癌に蝕まれていたらしく、腎臓の辺りのリンパや恐らくもっと色々転移しているとの見解でした。 特に脳に癌が転移しているということは、脳神経に癌が影響を及ぼすリスクがかなり高くなります。言わば、いつ命の火が消えてもおかしくない状態であったのだと、私も理解していました。 腎臓や肺などにも癌が転移した場合、腎臓や肺の機能が低下して最期は腎不全や呼吸不全、転移していなかったとしても、ごはんも水も飲まずにいれば例え点滴で命を繋いだとしても、遅かれ早かれ衰弱死しかありません。 姫にとっての救いは苦しみが少なかったことです。 痩せ衰えて身体から肉が落ちることもなく、外見上は比較的元気で健康な肉体を維持したままで、あっという間に逝ったのですから。 私にとりましても、あの子が痛みに苦しんだりする姿を見ずに済んで正直ほっとしています。同時に、もう少し一緒に居たかったという思いも拭えません。 3/31は仕事場から手を尽くしてくれた動物病院の院長先生にお礼の電話をしました。院長先生にお嬢と陛下がまだいるから、あまり気落ちせずにと励まされ、姫の頑張りを褒めてあげて欲しいとの言葉を頂きました。 本当に、あの子は私の気持ちに応えてよく頑張ってくれていたと思います。 死を前にしながら、姫が昔通りの状態に戻ってくれた数日間が、何よりの証拠です。 私に希望を与えてくれた姫の最期の頑張りは、かけがえなく愛しいものです。 穏やかな顔で逝ってくれただけでも、私にとっては救いですし、勝手な想像ですが姫なりの私への気遣いだったのかもしれません。 左上の写真が姫の最期の寝顔です。普段と変わらないままの寝顔で、苦しまずに逝ったのだと私としてはちょっとだけ胸を撫で下ろしています。よく見ないと分かり難いですが、顎下のところが腫れて膨れています。これがリンパ腫です。 リンパ腫はここだけでなく、他にも身体のあちこちに出来ていて、内臓のリンパも影響を及ぼしていたようです。 こんな状態であったのに、よく頑張ってくれていたと思います。 中央と右上は元気だった頃の在りし日の姫です(写真はクリックすると少し大きめに表示されます)。因みに、日記のプロフィールに表示しているにゃんこは似ていますが、姫ではなく私が初めて飼った子で女王様です。 姫が逝った翌日に、お世話になった動物病院から姫にお花を頂きました。 色々と手を尽くして下さっただけでなく、お花まで届けて頂いて、本当に嬉しかったです。お医者さんには心から感謝しています。 姫が逝ってすぐの時は、あの子の思い出を振り返ることもできずにいたのに、別れる日になり、別れてから様々なことを思い出しては振り返っています。
陛下が姫を生んだ時は気づかなくて、朝になって生まれた子が四匹になっていて驚いたこと。他の子よりも少しだけトイレの場所を覚えるのが遅くて、一日中個人レッスンをして覚えさせたこと。 お転婆でおはねちゃん、でも人懐っこくて近所の子供に人気があったこと。 三日間行方不明になった時、色んな場所を探しても見つからず、とうとう諦めねばならないかと思った時、姫が私の声に応えてくれたこと。 姫を見つけた安堵に泣きながら、抱っこして家に連れ帰ったこと。 行方不明後益々甘えっこになって、私の気をよく引くようになったこと。 原稿やパソコンをする時、ディスプレイの前に座って邪魔をしたり、キーボードに座って抱っこをせがんできたこと。 甘える姫が可愛くて、原稿もせずに抱っこして撫でていたこと。逆に、私が構おうとすると不機嫌そうに見上げてきたこと。 少し甘えると満足して、ピアノの上にあるビーズクッションでお嬢と陛下と一緒に眠っていたこと。仲良し姉妹のお嬢とよく一緒に行動していて、客間の座布団の上や居間の椅子の上などで二匹揃って寝ていたこと。 姫が勝手に外に出て行って呼んでも帰ってこない時、お嬢に連れて帰って来てと頼んだら、大抵一緒に帰ってきたこと。 私がごはんを食べていると、亡き父に教えられたお手をして、鰹節やお刺身などをおねだりをしてきたこと。 数えきれないほどの一つ一つの思い出が、振り返ると後から後から溢れてきて、何とも言えない愛おしさで胸が一杯になります。 今更のように、どんなに自分が姫を愛しているのか、実感しています。 どの子も私にとっては特別で、大切に愛しています。逝ってしまった姫や女王もまた、愛していることには変わりありません。 姫が居ない喪失感はそう簡単には拭えませんが、私にはまだ愛するお嬢と陛下がいます。この子達をより大切にすることが、姫への供養にもなると思っています。 お嬢と陛下はここ数日落ち着かず、お嬢は仲良しの姫の姿を探し求めていましたが、今日になって少しだけにマシな状態になっています。この子達も仲間を喪いながらも一生懸命生きているのに、私がいつまでもくよくよしてられません。 思い出を補完しつつ、前向きに進んでいきたいです。 WEB拍手を叩いて下さる方、遊びに来て下さる皆様方、いつも本当にありがとうございます!皆様のお蔭でサイト運営を続けることができております。 心より感謝申し上げます。 拙いサイトではありますが、今後ともよろしくお願い致します。 更新はもう少し私の気持ちが落ち着いたらしたいです。 落ち込んでばかりもいられませんし、震災などで大変なこんな時こそ、元気を与えられるように私なりにできることをしたいです。 5月のスパコミも、開催されるなら参加するつもりでおります。残念ながら新刊を出すことはできないでしょうが、予告本くらいは持って行けるようにしたいですね。 PR
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